近年、地球環境の保護に対する取り組みがますます重要視される中、「サスティナブル」（持続可能な開発）いう言葉がよく耳にされるようになっています。
「サスティナブル」は、資源の有効利用や、廃棄物の削減をめざし、持続可能な循環型の社会を目指す取り組みです。
しかし、地球環境の保護だけでなく、地球を再生させる必要性も浮上しています。
この記事では、従来の「サスティナブル」（持続可能な開発）から、新たな視点である「リジェネラティブ」（再生可能な開発）への移行について探求していきます。
「サスティナブル」と「リジェネラティブ」の違いとは？
「サスティナブル」は、地球環境を維持し、未来の世代に引き継ぐために、資源を効率的に利用することです。つまり、無駄を最小限に抑えながら、環境や社会への負荷を最小限に抑えながら、持続可能な方法で活用することです。
「サスティナブル」は、再生可能エネルギーの利用やリサイクル。また、製品を作る際に環境にやさしい物や、方法を使うことで、環境を守り、汚染などの問題を解決することで達成されます。
一方、「リジェネラティブ」は、地球環境を修復し、より健康で豊かな状態に戻すことを目指します。土壌や生態系の回復をつうじて、本来持っていた、地球の自然なバランスを回復させることが目的です。
「サスティナブル」の限界と課題！
「サスティナブル」な取り組みは環境保護に役立ちますが、完璧な解決策ではありません。なぜなら、再生可能エネルギーやリサイクルは環境負荷を減らしますが、資源消費や環境への影響を、完全に排除することが難しいからです。
また、経済的な制約もあります。再生可能エネルギーの導入や環境に配慮した製品の開発には、多額の投資や時間が必要なため、企業の意思決定に影響を与えることがあります。
そのため、技術革新や、経済的な問題などの課題があるのです。これらの課題から、「リジェネラティブ」への考えが重要なのです。
「リジェネラティブ」な取り組みは、資源の効率的な利用や経済的な制約の緩和に役立ちます。これによって、環境保護と経済成長の両方を両立させる方向への進展が期待されます。
次回は、「リジェネラティブ」に焦点を当て、具体的な取り組みや実践方法について探求します。リジェネラティブ農業や自然生態系の再生などについて詳しく説明していきます。
（中編へ続く）
【参考文献】
- SDGsとは？「https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html」外務省（参照：2024-2-13）
- ゲイブ・ブラウン（2022）「土を育てる」NHK出版
