レジ袋有料化

SDGs 海外の取り組み

レジ袋有料化の背景とは?脱プラ化を進める海外事情を解説!

ごみとして捨てられたプラスチック製品が、海に流されているのをご存知でしょうか?

2020年に始まったレジ袋有料化は、世界的な脱プラ化の一環として始まりました。

本記事ではレジ袋有料化の背景や、脱プラ化を進める海外事情について解説します。

レジ袋有料化の背景とは?

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スプーンやストローなど生活用品のさまざまな製品として使用されているプラスチックですが、現在では海洋投棄が問題となっています。

1950年以降の統計では、現在まで約60億トンがプラスチックごみとして廃棄されていて、そのうち約80%が埋め立て・海洋へ投棄するなどして捨てられています。

現状のペースで増え続けば、2050年には120億トンを越える予測となり、海の魚以上に海洋プラスチックが増加すると言われています。

レジ袋有料化のメリットについて

レジ袋を有料化した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?

おもなメリットは以下の内容になります。

レジ袋有料化のメリット

  • 国内で年間300億枚のレジ袋消費を抑えることができる
  • レジ袋の廃棄量を大幅に削減できる
  • 地球温暖化の原因であるCO2削減に繋がる

このようにレジ袋を有料化した場合、レジ袋の消費削減と併せてCO2など有害物質の削減など持続可能な社会に近づけることが可能になります。

レジ袋有料化の狙い

じつは日本で年間に廃棄されるプラスチックのうち、レジ袋が占める割合は2%程しかなく、プラスチックごみ削減に効果があるか疑問を持つ方もいるでしょう。

しかし経済産業省では、普段の生活で何気なく使用しているレジ袋を有料化することで、海洋プラスチック・地球環境の現状や課題に関心をもつことに狙いがあります。

脱プラ化を推進する海外の取り組み

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それではレジ袋の削減をもとに、今後更なる脱プラ化を推進するためにどのような取り組みを行う必要があるのでしょうか?

ここでは脱プラ化を進める海外の取り組みについてご紹介します。

イギリスでの取り組み

イギリスでは英国王室もプラスチックの使用を取り止めるなど、数々の団体がプラスチック削減に早期から取り組んでいます。

2020年10月からは、環境・食糧・農地域省がプラスチック製のストロー・マドラーなどの流通を規制する施策を始めています。

  • 大手スーパーの脱プラ化対策

英国の大手スーパーでは、果物・野菜用の使い捨てビニール袋の使用を廃止し、100%リサイクル可能なポリエステル製のネット袋に切り替える試みを始めています。

この対策は2025年までに同スーパーのパッケージを100%リサイクル可能な素材に変更する方針を発表しました。

カナダでの取り組み

カナダでは2022年、特定のプラスチックを用禁止とする対策を発表。

10年間で2万トン以上のプラスチックの環境投棄を防ぐと政府は試算しています。

  • ユニークなレジ袋対策

カナダのスーパーでは、顧客が購入する有料レジ袋をあえて「持ち歩きたくない」仕様に変えるユニークな取り組みが行われています。

例えば「コロンケア」「いぼ軟膏」「アダルトビデオ店」など持ち歩くのが恥ずかしいデザインにすることで、エコバッグを忘れないように支援する試みが始まっています。

脱プラ促進のためにできることは?

レジ袋有料化はプラスチック全体の廃棄量からすると僅かなものであり、今後脱プラを促進する新たな取り組みが求められています。

例えば英国のスーパーでの事例のように、レジ袋以外の使い捨て袋をすべてリサイクル可能な素材に切り替える取り組みも始まっています。

全体から見れば些細な取り組みかも知れませんが、企業や国民一人ひとりが環境への意識をシフトすることで、持続可能な大きな社会へと成長して行くことが大切です。

サスティナビリティ向上に向けて

合同会社ELEMUSでは、再生可能な社会を目指すサスティナビリティ向上に向けた取り組みを行なっています。

弊社は愛知県三河地方で採れた原木・木片を「木粉」に加工し「バイオプラスチック」などリサイクル可能な「木粉素材」を提供することで海洋プラスチック問題の改善にお役立て頂いています。

SDGs達成に向けた取り組みを推進するために、お住まいの地域で採れる原木・木片の有効活用をお考えの際は、是非ELEMUSにご相談ください。

まとめ

今回は、本記事ではレジ袋有料化の背景や、脱プラ化を進める海外事情について解説しました。

レジ袋有料化の背景として、海洋プラスチック問題の現状や脱プラ化が何故必要なのかという理由をご紹介しました。

海外の脱プラ化に向けた取り組み、事例についてもご紹介し、更なる取り組みが必要な課題があることもご理解頂けたのではないでしょうか?

地球規模でのサスティナビリティ向上に向け、今後も脱プラ化を継続し取り組んで行きましょう。

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