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SDGs 海外の取り組み

EVの普及率を海外視点で考察!持続可能な街づくりから学ぶ

SDGsが目指す、脱炭素社会へ向けた取り組みのひとつにEV(電気自動車)があります。

EVは従来のガソリン・ディーゼル車で必要なガソリンを使用せず電気で駆動するため、環境負荷の少ない車として現在世界各国が普及に努めています。

本記事ではEVの普及率を海外の視点で考察し、持続可能な街作りから学べる事柄についてご紹介します。

世界で推進が進むEVシフトとは?

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EVとは(Electric Vehicle)の略称で、従来のエンジンを使用せず電動モーターを駆動し走行する電気自動車のことです。

EVは走行中に二酸化炭素を排出しないため、環境負荷の少ない車として注目されています。

EVシフトとは、従来の二酸化炭素を排出するガソリン(化石燃料)を使用する自動車からEVに乗り換えることを意味します。

日本のEV普及率について

自動車先進国の日本では、EVの普及率はどれくらいなのでしょう?

じつは日本のEV普及率は現在公表されていません。

しかし一般社団法人日本自動車販売協会連合会が独自に集計した自動車販売台数からの試算では、以下の普及率を確認することができます。

[ 2022年自動車販売内訳 ]

  • ガソリン車 : 41.2%(20年 : 55.7%)
  • HV : 50.4%(20年 : 37.1%)
  • PHV : 0.59%
  • EV : 0.9%(20年 : 0.59%)

このようにガソリン車が減少しEVの販売は上昇しているものの、HV(ハイブリッド)が大幅に増加していることが分かります。

自動車全体の販売台数から、日本でのEVの普及ははまだまだ進んでいないと言えるでしょう。

海外のEV普及率は?

日本では普及率が少ないEVですが、海外のEV普及率はどのような状況なのでしょう?

欧州自動車工業会(ACEA)の統計では、以下の内容になっています。

[ 2020年欧州でのEV普及率 ]

・欧州(EU)全体 : 5.6%

・ノルウェー : 54%

ヨーロッパ全体のEV普及率は5.6%と10%以下ではあるものの、日本と比較し普及が進んでいると言えます。

またノルウェーはヨーロッパ諸国の中でも54%と最も高く、世界一EV普及が進んでいる国として注目されています。

次に世界の二大大国、アメリカ・中国のEV普及率を見てみましょう。

[2020年アメリカ・中国でのEV普及率]

  • アメリカ : 1.8%
  • 中国 : 4.4%

アメリカは1.8%となっていて日本と比べ普及率は高いものの、欧州5.6%と比べ低い数値と言えます。

しかしバイデン政権ではEVシフトを推進する政策を掲げているため、今後急速にシェアを伸ばす可能性があります。

一方の中国は4.4と大国の中では欧州に次いでEVシフトが進んでいる現状があります。

国内のEVシフト対策も前進

現状では世界的に普及率が少ないEVですが、日本国内ではEV普及への取り組みを推進しています。

  • トヨタは大幅にEVを強化

国内自動車メーカー最大手のトヨタでは、「2030年までのEV販売台数を350万台」と従来の200万台から大幅に目標を修正しています。

また、電動化の投資として8兆円、車載電池などの開発に4兆円と開発費も大幅に引き上げました。

国内の他の大手メーカーも同様にEVシフトと目指しているため、今後普及が加速する可能性があると言えるでしょう。

EV先進国ノルウェーの街づくりから学ぶ

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EV普及率54%(21年 : 65%)と世界トップを誇るノルウェーでは、販売台数以外にも街づくりを含めた環境対策が推進されています。

EVシフトに向けた政策

EV販売は従来のガソリン車からシフトするための補助金やインフラ投資などの政策が不可欠と言われています。

  • 補助金と合わせた特典も

EV先進国ノルウェーでは、政府が手厚い補助金を補償しインフラ設備を整えることで、EV普及の後押しを実施。

北欧では税金が高いことが有名ですが、EV車の購入時は購入税25%が免除される政策を行なっています。

更に有料道路・駐車料金の無料化や混雑時にバス走行車線を優先的に通行できるなど魅力的な特典が付いてきます。

  • 街中の充電スタンドも充実

EV車はガソリン車と比べ、走行距離がネックになるケースもあります。

ノルウェーではコンビニ・ガソリンスタンドなど街中の至るところに充電スタンドを設置し、充電の心配を無くす取り組みも実施しています。

環境負荷の少ない街づくりを推進

ノルウェーの首都オスロでは、都市部を走る車を減らす取り組みも街づくりの一環として推進されています。

カーフリー政策と呼ばれるこの取り組みでは、オスロ市内に設置されていた1,000以上の駐車スペースを廃止し、歩行者天国に変える試みを実施。

また、自転車や電動スクーターなど車以外の移動手段を増設するなど交通事故を減らす取り組みも実施しています。

このようにノルウェーではEV普及と併せて、環境負荷の少ない街づくりを目指していることが分かります。

ノルウェーの政策を参考に、EV普及とともに快適な街づくりを日本も目指して行きましょう

持続可能な社会を目指して

合同会社ELEMUSでは、脱炭素化に向けた次世代へ繋がる取り組みを応援しています。

弊社は愛知県三河地方で採れた原木・木片を「木粉」に加工し「バイオプラスチック」などリサイクル可能な「木粉素材」を提供し、脱炭素化推進にお役立て頂いております。

お住まいの地域で採れる原木・木片の有効活用をご検討の際は、是非ELEMUSにご相談ください。

まとめ

今回は、EVの普及率を海外の視点で考察し、持続可能な街作りから学べる事柄についてご紹介しました。

EV普及率の現状では、世界各国の中で日本の普及率は低いことを解説しました。

しかし現在世界中の自動車メーカー、行政がEV推進に取り組んでいることから、今後EV普及は加速して行く可能性が高いでしょう。

ノルウェーの街づくり施策などを参考に、EV普及を目指し快適な脱炭素化社会を推進して行きましょう。

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