生態系

SDGs

生態系を保護する意味を解説!SDGsの関連目標・事例も紹介

生態系は人が生活するうえで欠かせないものです。

しかし近年では開発による汚染や乱獲などで生態系のダメージは蓄積し続けています。

現在の生態系の危機的状況を改善する方法はあるのでしょうか?

本記事では、生態系を保護する意味を解説し、SDGsの関連目標・事例についてご紹介します。

生態系を保護する意味とは?

生態系

生態系とはその地域に生息する生物や、周囲の環境である大気・水・土などをまとめたものを指します。

また、樹木や草などの有機物となる「生産者」と人や魚、昆虫など「消費者」に分れ、食べる・食べられるといった食物連鎖を形成しています。

生態系を支える生物多様性

じつは生態系を支える生物が住む環境が多種多様であることで、「生物多様性」が維持されています。

このためひとつの種が絶滅してしまった場合、繋がりをもつ他の種に影響がおよび、生態系そのものの破壊に繋がってしまうのです。

生物多様性の危機について

日本を世界的にみた場合、独自の地形から生物や生態系が豊富に生み出される国となりました。

一方で人口密度は高く、開発などにより生物多様性が脅かされる「生物多様性のホットスポット」としてその対策が求められています。

日本国内の生物多様性の危機は、おもに4つの種類があります。

  • 第1 : 開発・乱獲による危機

最初の危機は、開発・乱獲による生物種の減少、絶滅または生息地の減少です。

例えば工場の排水による汚染や土地開発の埋め立てなどにより、野生動物の減少に繋がります。

  • 第2 : 自然の質が低下する危機

次に、野山を放置することで起きる手入れ不足により、自然の質が低下する危機です。

野山を放置した結果、野生動物の生態系が狂い街中へ出現する被害も起きています。

  • 第3 : 生態系のかく乱による危機

第3の危機は、外来種による生態系のかく乱があります。

例えば海外から輸入したペットを野外に放してしまった場合、外来種による生態系破壊に繋がります。

  • 第4 : 地球の環境変化による危機

第4の危機は地球の環境変化による危機です。

地球温暖化が加速することで、海水温が30度以上の日が続いた場合、海のサンゴが白化し死滅する事例が発生しています。

このように日本国内ではさまざまな人的要素により、生物多様性が危機に瀕しています。

生態系を守るためそれぞれの危機状況に対して、具体的な対策が求められている現状を理解する必要があります。

SDGsの関連目標・事例を紹介

生態系

持続可能な社会を目指すSDGsでは、2016年に発表された「SDGsウェディングケーキモデル」の中で、SDGsが位置付ける生態系サービスについて言及しています。

生態系サービスとは?

人類は大きく次の2つに分れています。

  • 地球の生態系
  • 生態系サービス(食糧・安全な水・清浄な空気・医療・気候の調節・精神的な充足など)

上記2つのうち、人々は生態系サービスに依存していることが分かります。

また、生態系サービスとは自然・人・社会資本を利用することでより幸福な社会を目指しています。

つまりSDGsでの相互依存により生態系を保護する必要を唱えていることが分かります。

環境と人間社会の共存こそ、残された人類が目指すべき目標と言えるのではないでしょうか?

SDGsの関連目標について

生態系のバランスを保つことは、SDGsの目標についても注意する必要があります。

  • SDGs目標13 : 「気候変動に具体的な対策を」

SDGs13番目は、気候変動を食い止めるために掲げられた目標ですが、個々の対策において以下の矛盾が指摘されています。

  • 太陽光発電所開発のために起きる森林伐採・破壊
  • バイオ燃料「パーム油」を生産するための熱帯雨林破壊

このように環境問題改善に役立つ対策であっても、一方で生態系を破壊する行為に繋がることをまずは認識する必要があるのではないでしょうか?

つまり気候変動を食い止める対策は行いつつ、生態系破壊のリスクを最小限に抑える工夫が必要であると言えるでしょう。

  • SDGs目標14 : 「海の豊かさを守ろう」
  • SDGs目標15 : 「陸の豊かさも守ろう」

海や陸の豊かさとは、おもに農作物・海産物を提供する以外にも二酸化炭素を減らす、水質を浄化する働きも併せもっています。

しかし海洋プラスチックによる汚染や、土地開発による農産物の減少など人為的な要因が海や森林の生態系を破壊し、結果人類にとってマイナス方向への影響が懸念されています。

このように地球規模での生態系の財産を維持、守りながら生態系サービスを循環させる取り組みを、実践していくことが大切です。

ゼロカーボンへの未来を目指して

ゼロカーボンへの未来を目指して、SDGsでは地球温暖化を防ぐCO2削減に向けた取り組みを実施しています。

合同会社ELEMUSは、愛知県三河地域で原木・木片を「木粉」に加工し、バイオプラスチックに加工するなど海洋プラスチック問題解決に向けた事業を展開しています。

お住まいの地域で採れる原木や木片、間伐材の有効活用をご検討の際は、是非ELEMUSにご相談ください。

まとめ

今回は生態系を保護する意味を解説し、SDGsの関連目標・事例についてご紹介しました。

生態系を支える生物多様性は、開発や乱獲などで種が絶滅の危機に瀕していることをご紹介しました。

脱炭素化に向けた取り組みと合わせ、生態系への被害を最小限に抑える努力が必要です。

ゼロカーボンへの未来を目指し、生態系保護に取り組んでいきましょう。

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