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木粉を活用した環境問題への取組みを解説!普及への課題は?

持続可能な社会を目指す目的で策定されたSDGsですが、現在世界各国は2030年までの解決を目指し、環境や貧困などさまざまな問題に取り組んでいます。

本記事では、SDGsの主要な問題のひとつ「森林破壊」を改善するための木粉を活用した環境問題への取組みを解説し、普及への課題についてご紹介します。

木粉を活用した環境問題への取組み

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間伐材を利用したバイオマス燃料、素材を利用する用途のひとつに、木粉化した材木を再利用する試みが始まっています。

例えば木粉と樹脂(プラスチック)を融合したバイオマスプラスチックは、二酸化炭素の上昇を抑え※カーボンニュートラル性が期待できるため、環境問題への取組みとしてその需要が期待されています。

※カーボンニュートラル…地球上で排出される温室効果ガスの排出・吸収量の全体全体をゼロにする取組み。

世界で進む森林破壊の現状

世界の森林は年間で約13万平方キロ消失していると言われています。

とくに熱帯林では安価な木材の流通や農地開発、火災が頻発し深刻な森林破壊が進んでいます。

また森林が減少している国は南アメリカ・アフリカなど本来森林資源が豊富な国で違法伐採が行われ、丸太や木材製品として輸出されていることが問題化しています。

国産の木材が普及しない理由とは?

一方の日本国内では、豊富なはずの国産木材は流通量が少ない現状がありますが、それは何故でしょうか?

その要因のひとつとして、太くて大きい海外の丸太・材木が低コストで揃えられることが理由のひとつとしてあります。

日本が抱える間伐材の問題について

森林を育てる際、間引く際に採れる間伐材はその多くが流通・消費されないことが問題となっています。

低コストで流通する海外の木材が普及している以外にも、国内の間伐材は以下のデメリットが指摘されています。

  • 必要なサイズが揃わない

切り出した状態の間伐材は、サイズが不揃いなため必要でないサイズも多く、おもに集成材など安価な材料となるケースが多くなります。

このため木の特性を活かした無垢材としての流通にはコストが掛かるため、間伐材が適さないケースが多くなる現状があります。

  • 捨てられた間伐材の問題点も

使用されず捨てられた間伐材は腐食する際、二酸化炭素やメタンが発生します。

メタンは二酸化炭素と比べはるかに温室効果を促進すると言われていて、地球温暖化を促進する要因にも繋がります。

このように国内の間伐材が普及する為には、流通面やコスト面でさまざまな問題があることが分かります。

また、現在国内で流通している間伐材は、おもに以下の用途で利用されています。

[間伐材の用途について]

  • 建築資材や集成材
  • パーティクルボード
  • ファイバーボード
  • バイオマス燃料・素材など

このように建築資材としての利用のほか、バイオマス燃料や資材として利用されている用途は、環境負荷を減らす意味でも注目されています。

バイオマス普及への課題とは?

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間伐材を再利用し、新たにバイオマス燃料やバイオマスプラスチックなどの素材として活用する場合、普及への課題はあるのでしょうか?

木粉バイオマスプラスチックの課題点

木粉を利用したバイオマスプラスチックにはいくつかの課題点があります。

  • 相場価格が高い

従来のプラスチックと比較しメリットが多い反面、木粉バイオマスプラスチックは相場価格が高い傾向があります。

例えば石油から作るプラスチックはバイオマスプラスチックと比較すると3倍以上に価格が割高となる状況です。

価格が高い場合、一定数普及させるためには価格以上のメリットを増やし、木粉バイオマスプラスチック全体の生産量を

増やしていく必要があると言えるでしょう。

  • 生分解しない種類がある

木粉バイオマスプラスチックには、利点のひとつである生分解の機能をもたない種類もあります。

生分解とは、微生物の働きによりプラスチックがCO2と水に分解される働きを意味します。

また、石化由来の原料を含んだ100%バイオマス由来でないバイオマスプラスチックもあるため、廃棄やリサイクルの方法が共通していない点は注意が必要です。

このように木粉バイオマスプラスチックは、価格やリサイクルの基準作りなど課題も多く残されています。

しかし、国内の間伐材の流通増加と合わせバイオマス事業を成長させることで、SDGs達成へ加速することができるのではないでしょうか?

SDGs達成に向けた取り組みを

合同会社ELEMUSでは、世界で環境負荷軽減を目指すSDGs達成に向けた取り組みを実践しています。

弊社は愛知県三河地域で原木・木片を「木粉」に加工し、おもに「バイオプラスチック」や「燃料」として再利用頂ける「木粉素材」を提供致しております。→「木粉素材」としてリサイクル致しております。

お住まいの地域で採れる原木や木片の有効活用をご検討の際は、是非ELEMUSにご相談ください。

まとめ

今回は、SDGsの主要な問題のひとつ「森林破壊」を改善するための木粉を活用した環境問題への取組みを解説し、普及への課題についてご紹介しました。

SDGsでは世界的な取組みのひとつとして、森林破壊の問題があることを解説しました。

コストや流通面など、国内の間伐材普及には課題も多く残されています。

間伐材のリサイクルとして、木粉加工をご検討の際は、ELEMUSへお声がけください。

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